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JOSE通信Vol.13 5月ですね、日が過ぎるのは早いものです。もう夏だわと思っていた気候も、この1週間とても肌寒くて雨ばかりなので、ヒーターをつけています。「こんな事は珍しい」と皆さんは言っていました。異常気象ですって。おかげでパパは体調崩すし(週末は本当に気の毒でした)、言も鼻水たらすし・・・。旦とママだけ病気しないで元気です(おちんちん事件は別ね)。庭によく来るリスたちも雨に濡れて可愛そうに。 今度こそ、予定通りSaratoga High SchoolのFarmers'Marketに行ってきました。私たちはサンノゼと言っても、中心部からは随分西に離れたところに住んでいて、Cupertino,Los Gatos,Campbell,Santa
Clara,Sunnyvaleに隣接しています。興味がある人は地図でも見てください。そしてこのSaratogaも、すぐそこっという所にあります。道数本越えればSaratogaです。とはいえ用がなくて初めて足を踏み入れたのですが、私たちが住む地域とは全く違う雰囲気のところでした。Farmers'Marketを開くくらいですから、非常に自然がいっぱい。所々に農園があり、小高い木立を縫うつづら折の細道は風情があります。家並みはずっとずっと素敵でした。一軒の敷地が広いし(びっくりするくらいに)。結構あちこち行きましたが、ここが一番いい雰囲気のところだなぁ。やはり年収平均17万7000ドルのトップエリート3万人が住む高級住宅地、というだけあります。教育水準は州内でトップレベルで、このSaratoga
High Schoolは州内ベスト5をキープしている名門だそうです。さてFarmers'Marketですが、広い駐車場の中にいくつものテントが張られていました。野菜は勿論のこと、花・果物・ソーセージ・ポップコーン・パン・魚(これは冷凍ね)・メキシカン惣菜(?)・continental
breakfastもありました。各農家が個々にテントを設けているので、置いてあるものが重複していたりもしましたが、それなりに差をつけようとspecialをアピールしているところもあり。私たちもそのspecialのひとつ、「japanese cucumber」を置くテントに吸い寄せられてしまったのですが。久々にきゅうり〜っと感じるものを食べました。それから、子供たちがポップコーンを食べたがったので、その列に並びました。大きな鍋で、コーンを力いっぱい棒でかき回していきます。かき混ぜる事数分、見事に全てのコーンがポップコーンに変身。ザーッと塩・砂糖を振り入れて、一気に蝶番でつながった大きな鍋にかぶせるようにして入れ替えます。いつまでも最初の鍋に入れておくと余熱で焦げちゃうものね。並んで待っている間も飽きません、圧巻でした!結局私は、もう持てないくらい沢山の野菜と果物を買いました。それから初めてイチゴを買ったのですが、赤くて大きいけれどちっとも甘くありませんでした。野菜といったほうが相応しい感じ。果物は日本のものが断然おいしかったなぁ。土曜日の朝から楽しい気分になれるところでした。今度はまた違うところのFarmers'Marketにも行ってみようと思います。 相変わらずプレキンダー、ESLと学校を何往復もする毎日を送っています。初めてのESLで、言はやっぱり「どこででもやっていける」と再確信し安心しました。次のESL(木曜日)は、旦も初めてシッターさんへのお預け。二人一緒の方が更に安心と思っていましたが、レッスンを終えて迎えに行くと、何やらシッターさんがご立腹。「彼は弟をかんだ、かむのは絶対に許せない。今度こういう事があったら面倒はみれない。」と言われてしまいました。日頃から二人は争いが絶えない。それも言が生意気がゆえなんだけど・・・。旦も日本語が通じ、かつ気心知った弟だったのでいつもはやらない「噛む」という行為をしてしまったのだと思う。もちろん私はかなり叱りました、自分の勉強の場を奪われる危険もあったし・・・。でも、ESLの受講生で旦位の子を預けているお母さんたちは口をそろえてこういいます。「うちの子はこのchild
careが嫌いなのよ」と。確かに窓もない小さな部屋。せいぜい言くらいの年齢までが我慢できる場所だと思います。たった1時間とはいえ、これからは木曜日のESLがちょっと気になる日になってしまいました。旦にはしばらく我慢してもらうしかありません。その分、その後はいつもは禁止している園庭の小学生用の遊具で遊ばせて満足してもらっていますが。 ESLでは、先生がどんどん生徒に発言させる機会を作ります。テーマは今のところ、各国の挨拶法、自分のfree
timeの過ごし方(夫のwork timeも)、自分の家族について(両親・親戚にまで話が及びました)・・・でした。まず生徒同士で質問しあったりし、その後先生と話をします。おかげで異国のお友達も出来たし、本当に楽しい1時間です。宿題もちっとも苦ではありません。生徒は全員アジア人ですが、カリフォルニアはアジア人が本当に多いです。黒人には今まで数えるほどしか出会っていません。私が言うのもおこがましいですが、中国人の発音は本当に聞き取りにくいです。旦のクラスにも中国人がいますが、彼女たちはこちらでの生活が長いのできれいな発音です。でもESLに来るような最近こちらに来たという人は、本当に聞きずらい。そうそう旦の仲間Vincent、しばらく姿を見ないなーと気になっていたら台湾に帰ったとか。最後まで中国人と思っていた私もまぬけ。代わりにというのも何ですが、Williamという中国人(産まれはカナダだし、育ちはサンフランシスコという子。ただ両親が中国人というだけ)が編入してきて、今は彼とThomasと共に遊んでいるみたい。でも二人とも英語なのよね。クラスが終わってから一緒に遊んでいるのを見ていると、英語(彼ら)と日本語(旦)で話しています。子供たちが一緒に遊ぶには言葉は必要ないのねぇと、感心しています。一方その母親たちとその間話をしている私の方が必死(^^;) 昨日、急に「2:45からconferenceでもいいかしら?」と先生に言われ、行ってきました。私が聞きたいことは、やはり@旦の日頃の様子(いまいち日本語も流暢ではないので、園の様子がはっきりしないの)Aこのままキンダーにあがっても大丈夫か?(こちらでは親の意思で学年を遅らせる事が可能だし、現に多い。無理に上の学年に進ませるよりも一つ遅らせて子供に負担をかけない方が良いという考えが主流)B家で旦にしてあげるべきことは何か?・・・という点だったのですが、内容も重要だし自分の会話力も不安だったので、クラスメイトのお母さんのsonさんに通訳として同席して頂きました。この方は日本人ですが、韓国人と結婚しており、3人の子供達をここで出産し、このまま永住というアメリカベテランの女性です。でもちっとも鼻にかけていない事に好感が持て、親しくさせて頂いています。さてさてこのconference、かなり楽しいものとなりました。先生がおおらかによく笑う方だという事にプラスして、旦の様子が本当に想像通りで笑えるのです。@の質問は、「彼は目でよく観察しているので、しっかりと園の流れを理解している。グループワークも自由に遊ぶ時間も、先生の課題をやる時間もよく理解している。」とのこと。やはり8ヶ月という短い間でしたが、日本で幼稚園に行き集団生活というものを経験させて良かったと思います。ここで先生と旦との会話の面白いエピソードも、いくつか聞かせてもらいました。「彼は退屈になるとひとりで歌を歌いだすのよ。ASHITA!と呼ぶとはっとわれに返るのよ」とか、「ほんの少しだけ日本語が分かる先生がいて、(ほとんど知らないに等しいのだけど)ASHITAが「これは赤・青・黄色って言うんだよ」と日本語で言ったのに対し、「そうね、合っているわ。」と先生が返事をしたので、「何で僕の日本語が分かるの?」と不思議そうにしたという話など。これに関しては、なぜ二人に会話が成立したのかちょっと不思議。Aに関しては、旦は言葉は遅かったけれども、何かを作るという才能は本当に驚くくらいに優れている。親ばかだけではなく、目で見て模倣・想像して作製ということには誰にも負けないと思っています。先生はこのconferenceの為に、全員に同じ課題を与えました。紙を○の形にはさみで切ること・ 10色をあてること・右と左の絵の違いを補う事・迷路でスタートからゴールまで行くこと・1から20まで理解し、カウントすること・AからZまで言い書くこと・円・四角・三角・楕円・長方形・8角形等を認識し、言えるかどうか等。彼は短いプレキンダー生活の中で、全てをクリアしていました。先生は「たった2ヶ月でここまで他の生徒が出来ないことまでクリア出来るなんて、学期始めの9月からいればもっと完璧だったわ。キンダーに行くのは全く心配ないわ」とおっしゃってください安心しました。それからsharingの事も聞いてみました。すると、先生は大笑いしながら「彼はとってもfunでcuteなのよ。sharingでは本当によくしゃべるのよ!一人でずっとしゃべっているわ。もちろん日本語でね。変身ベルト(仮面ライダーの)のときなんて最高に皆も盛り上がったわ!みんな旦のsharingを毎回楽しみにしているのよ。」ですって。私も想像通りなので笑い転げてしまいました。Bに関しては、やはり彼のvocabularyを増やしてあげるために、大きい絵がついていて文字がすくない絵本を読んであげることとおっしゃいました。そしてお勧めのTVなどを教えて頂きました。このプレキンダーは5月24日で終了です。次にキンダー(義務教育)が始まるのは、9月。ここからはかなり宿題が出されたりと、結構大変になってきます。それなのにまるまる3ヶ月英語から離れてしまっては振り出しに戻ってしまうので、何とかしてあげないと。summer
schoolを色々検討しているところです。このconferenceを通じて、旦は本当に物怖じしなくて立派だと思いました。一体誰に似たのでしょう。日本では行事が多い幼稚園で、何でも遅かった旦はそれにアップアップしていたし、周りは言葉も早く何でも出来る子が多かったので、私はどうして旦は出来ないの?と、比較しては追い討ちをかけていたように思います。親も子もぎりぎりの状態でした。でもこちらに来て、出来なくて当たり前と思うと私は気が楽になり、旦も少ない交流の場を有意義に楽しむようになり、お互いに良い状態になったと思います。 ではこれから問題の木曜日のESLに行ってきます。さて今後私が勉強を続けていけるでしょうか。頼むよ旦くん!
いちほ(05/02/02) |