SAN JOSE通信Vol.25

Happy 4th of July !!アメリカ人の大好きな独立記念日を迎えました!ここ数週間、お店に並んでいたのは、もちろん、アメリカ国旗の3色のグッズたち。旦もサマースクールではこの1週間、独立記念日に関することを教えられていたようです。私たちもせっかくアメリカにいるので、このIndependence Dayを楽しむことにしました。Shoreline AmphitheatreMountain Viewにある)に、SAN FRANCISCO SYMPHONYを聴きに行ったのです。開演はPM8時だったのですが、会場は4時だったそうで、5時少し前に着いた我々は(4時まで庭でパパの散髪をしていました)、誘導に従い奥のほうのParkingへ。駐車してから人の波にのって、会場まで結構歩きました。やはりテロの危険も考慮してか、警備も結構ものものしい。Parkingには馬に乗った警備の人がいたり・・・。写真とりたいっと思いましたが、何だか不謹慎なので慎みました。家を出る前にTVのニュースで、LA空港でテロ関連(?)の銃乱射事件が起こったなどというライブ放送を見たので、少し緊張気味。ようやく入場ゲートに着きましたが、ここで持ち物検査。かばんの一番上にビデオを載せていた私たちは、止められました。「ビデオ・デジカメは禁止」とのこと。仕方なく、パパと子供達は先に入場して場所取り。私は車に置きに戻りました。でも、やっぱりデジカメは良いかなーなんて思って(カメラはOKだったので)、また持って行きました。他の人の様子を見ていると、皆大きなバスケットに飲み物や食べ物、スナック、そして毛布を持ってきていました。この暑いのに毛布?と思いましたが・・・。そういえば、パパの会社の上司に「毛布は必要だよ」なんてアドバイスをもらっていたっけ・・・。

↑旦、回転するカードに好きな色を落とし、円形の模様を作るのに挑戦(でも乾かしていた作品を

持って帰るの忘れちゃった)

↑二人ともクラウンにDinosaurを作ってとお願いし、お礼にチップを

 

今度は無事に入場し、先に入っていたパパ達と合流。まだ8時までは随分時間があります。まずは食料を調達し、シートの上で食べ、周りを散策。会場内では子供が飽きないように、ゲーム・人形劇・作品を作るコーナーがあったり、クラウンが風船で色々なものをつくったり・・・(右写真の様に、足に竹馬のようなのもを履いたクラウンも沢山いました)。とにかくあっという間に時間が過ぎました。入場門でアメリカ星条旗のミニ版が配られていたのですが、開演時間が迫ってくると「もってけドロボー!」状態で、一気に沢山の星条旗を渡されました。皆さんは頭に挿したり、帽子に挿したりしていましたが・・・。アメリカ人は本当に待つ間も時間の使い方が上手です。ちっとも「はやくはやくー」と思っていないようなのです。それまでの時間を、楽しくおしゃべりしたり、食べたり・飲んだり。ONとOFFの使い分けが上手。

さて開演、舞台の前方は椅子の席で、こちらは料金高め。その後方は芝生席。私たちはここの席(場所と言ったほうがふさわしいですね)を予約していました。結果的にはこっちの方が、子連れには自由で良いと思いました。皆敷物の上に寝転がって自由気ままです。それから持ってきたクーラーボックスの中身を仲間同士で分けあっています。私たちの前に陣取っていたグループなんて、男性がクーラーボックスからお手製のシュリンプカクテルやら飲み物やらを、仲間にサーブしていて「なんて用意周到、まめなんでしょうー」と思いました。しかも、皆着ている服の柄はそのまんまの星条旗でした。でもちっとも嫌味じゃないの。

こんな感じでステージを見下ろします

これは客席を練り歩く売り子

SAN FRANCISCO SYMPHONYの演奏は、すばらしかったです。内容は皆に受けるように、「West Side Story」「Titanic」「Star Wars」「ハリーポッター」なんかだったんですけれどもね。勿論オープニングは、「アメリカ国家」を全員起立で斉唱。アメリカでは色々なエンターテイメントを見て帰りたい、と思いつつ、やはり子供二人いては無理だな・・・と半ばあきらめていましたが、こんなカジュアルな形で本物に出会えるとは。子供達はしばらくして、段々疲れてきていました。明るいといっても、もう9時半。前日から「えーっ花火―」と楽しみにしていた旦も、そろそろ限界。そうです、日本では夏の風物詩の花火も、アメリカ(カリフォルニア)では一年でこの日しか許されません。そんな時、WBのアニメをスクリーンで流しながら、その効果音をオーケストラで再現ということになりました。子供達はアニメで眠気から復活しました。これも、本当に今そこで音を出しているの?と信じられないくらいにぴったり。観衆は、アニメに大笑い・・・。

まだ明るい開演当初のステージ

段々暗くなってきます

日が落ちて、本当に辺りは暗くなってきました。段々肌寒くなり、Tシャツだった私たちも、このように2枚3枚と着込み始めました。そろそろクライマックス・・・全員起立で「America the beautiful」を斉唱。もう皆感動と興奮の渦。よく歌も知らない私でさえ、感動するくらいに、会場が一体感でした。これがアメリカの元気さだと思った。そしていよいよお待ちかねの花火!9時50分〜10時05分という短い間、しかも日本の様に仕掛け花火もない、本当に単なる打ち上げ花火でしたが、何だか周りのアメリカ人の盛り上がった興奮に包まれて気分が高揚したのと、旦がすごく目をきらきらさせていたので、私まで心奪われてしまいました。これが年に一度の花火・・・と思うと余計に感無量だったのかもしれません。そしてお開き、そそくさと荷物をまとめて会場を後にしましたが、なんせ大人数、parkigから出られたのは随分経ってからでした。子供達は車で出発前に熟睡、大人は眠い目をこすりながら、帰りのゲートで配っていた棒つきキャンディーをなめなが、ら車が動くのを待ちました。帰宅はミッドナイト、それでも近所では惜しむように花火の音がしていました。ここでしか味わえない貴重な体験をしたと思います。

翌日は、やせ細った、バルーンのDinosaurと、沢山のアメリカ星条旗が迎えてくれました。

 

いちほ(07/5/02)

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