SAN JOSE通信Vol.6 矢川家の2大イヴェントの報告です。 一つ目の出来事は、先週の金曜日から旦がプレキンダーに通うようになったこと。色々見て回りましたが、結局公立のところにしました。私立ではFULL
DAYで良いなぁーと思う所もあったのですが、高い(横浜の幼稚園も高いと思ってましたが、その3倍以上の値段)し、なんと言ってもかなり遠い・・・ということで、近く(キンダーで行く所と同じ)に決めました。週3日のHALF
DAY。月・水・金12:00〜3:00と短いです。20人の生徒に先生3人。途中入園なので、旦には負担かなと思いましたが、「とにかく早く行きたい。なんで行かせてくれないの?」と言っていただけあってとっても楽しんでいるようです。まだ2回しか行っていませんが、やはり毎日でも行きたい様子。すでに一緒に遊ぶ友達も見つけたらしく「俺の仲間」と呼んでます。名前が分からないようで、初日は「赤い服着た仲間」と呼び、次には「白い服着た仲間」と呼んでました。どちらも同じ子のこと。「今日ね、俺の仲間がお外で泣いたんだ。転んだんだよ。かわいそうでしょ。だから泣かないでね、いい子いい子ってしてあげたんだ。そしたらねTHANK YOU.って言ってくれたからYOU ARE WELCOME.って言ったんだよ」と得意気。 このプレキンダーでは、毎週月曜日は「Sharing Day」と言って、男の子(女の子は水曜日)は自分の興味があるものを持ってきて皆の前でお話をするそうです。そういう事がディベート力を養うのですね。知らなかった私は、旦に持たせるのを忘れてしまいました。案の定、お迎えの時に「ママ、何で旦くんにおもちゃ渡さなかったの!!皆持って来ていたのに!!」と怒られてしまいました。ごめんなさいぃぃ。「仕方ないね、次の月曜日に持って行くから良いよ」と、しょげる私を慰めてくれました。「じゃあ旦はその時どうしたの?」と尋ねると、「バイキンマンのかばんと、アンパンマンのタオルを見せてあげたんだ」とのこと。これは私が、アンパンマン好きの彼のために、日本の幼稚園の通園バックとして作った物。アメリカでも使っています。「ママが作ってくれたんだよ。それから、他にもメロンパンナちゃんとかロールパンナお姉ちゃんとか・・・・がいるんだよって教えてあげたんだ。皆すごーいって言ったよ。」だって。「皆が英語で旦は困らないの?」と尋ねると、「だって分かるもん」とのこと。どこまで分かっているの分かりませんが、彼はあまり言葉の壁は感じてないみたい。「今日はお友達に、動物園に行ったんだよって教えてあげるんだ」と平然と言ってのけます。立派だ。ただ「Toiletって言えなかったよ。我慢しちゃった」と、いつも帰宅してトイレに直行しています。 alphabet lettersの認識やspanish,phonics(初歩的なつづり字と発音の関係を教える教科。とても重要だけどこれを取り入れている公立はめずらしい)や数字の認識・・・HALF
DAYとはいえ、その中味はかなり充実しています。もちろん日本の幼稚園同様arts,crafts,learning
games,songs and stories all contribute to
development of skills and social growthという内容も当然ある。毎回作品も2つくらい持ち帰ってくるし、天気が許せば毎回外遊びもあるし。公立の幼稚園なのに随分私立並みにカリキュラムがしっかりしているのは、きっとこの地区がかなり教育水準が高い所だからだと思います。こちらは、インターネットで学校毎の情報を公開しています。Greatschools.netというところ。創立年・園児数などは当然で、Student
Ethnicity(African American,Asian,Filipino,Hispanic,Whiteとか)の在籍比率の円グラフ・幼稚園としての評価を10段階であらわした物(school's
API rank)、そして驚いたのが、親たちの最終学歴までパーセント表示。その学歴ですが、65%が大学院卒以上・・・。本当にすごい優秀な地区。 幼稚園に行く日の大まかなスケジュールですが、朝はいつも通りに起きるので幼稚園の時間までにかなりだらだらモード。昼ごはんは食べてから行かなくては行けないので、朝ごはん食べてそう時間もたってないのに昼ごはんを無理やり食べさせて11時40分ころ車で園まで行きます。家から2分くらいの所です。近いのですが、車を停めるスペースを求めてグルグル走り回るので時間かかります。停めてからは園庭(はてしなく広い)で、言も一緒に遊びます。12:00PMぴったりにクラスのドアが開くので、送ってきた者が自分のサインをし、かばんを自分のロッカーに入れさせてバイバイします(旦はすぐにクラスの中に走って行ってしまうのでバイバイできませんが)。実は初日に、いくつか質問があったので12:00前にドアを開けたら注意されました、「 休憩時間ですから」って。ランチつきではありませんが、途中でSNACK TIMEがあります。基本的に、母親が順番に先生の指示に従って人数分用意して事前に預けておきます。退園時間は、これまたきっかり3:00PMにドアが開きます。お迎えが遅れたら罰金を払います(日本では考えられない気がします)。これはどの幼稚園も共通でした。ぴったり12:00〜3:00という保育時間です。またサインをして子供をつれにクラスに入ります。先生とお話出来るのはこの時。自分のロッカーに、先生からのお便りやその日の作品が入っているので持ち帰ります。帰りの車では、興奮して旦は一人でしゃべりまくってます。おやつを食べてからはどっと疲れが出るのでしょう、ごろごろします。昼寝済みでパワーありありの言が、そんな兄に馬乗りになったりしてかなり気の毒な状況。いつもと形勢逆転。とはいえ、普段からかなり互角に取っ組み合いしてますが。夕食後は、気づくと遊びながらリビングで行き倒れています。私はどうしても日本の感覚で早めに園に連れて行くし、早めに迎えに行きます。確かに、クラスには時間がこないと入れないので意味無いのですが、園庭で遊ばせられるのも目的のひとつ。でも他の母親たちは時間にならないと連れてこないし、迎えも時間通り。ここでも合理的。おかげでうちの子達で遊具は貸しきり状態です。
補足でおめでとうがもうひとつあります。パパが日本で2次試験を受けてから出国した「技術士」受かりました。「SAN
JOSE通信で、俺は悪者ばっかりだ」といじけていたので書きました。そんなつもりはちっとも無いのだけど・・・。 皆で動物園に行った帰り、パパがぼそっと言いました。「いちより俺のほうが日本があってるのかもしれないな」と。そんなこと言うとは思わなかったから驚きました。結婚前からアメリカに行くといっていたし、留学経験があってもまだ行きたいと言う位アメリカ命の人と思ってたから。まして私のどこがアメリカに合っているの?よくよく聞いてみると「お前は何も考えてないから」とのこと、確かに・・・。(-_-;)うちは皆A型だけどどうもA型も色々あるようです。パパは考えてから行動を起こし、行動を起こしてから更に更に考えて勉強して深みにはまっていくタイプ。もちろんちゃんと最後には結論に達して・・・というかなり完璧主義。私は行動する前に考えまくって(ここは一応A型)、いざ行動すると「まぁなんとかなるさ」と途端に楽観的になるというか考えるのをやめるというか・・・。それでも本当に何とかなってしまうタイプ。パパと出会ってからますますその傾向が強くなってきた気がします。さて、来週さ来週は2週続けて出張でパパ不在。パソコンをそれまでに購入していれば引き続き通信を送れますが、購入できなかったらパパがPC持って行くので4月までお休みします。 そうそう前回のトロント出張時は、外務省から在日邦人宛に再びテロの危険ありという通達がありました。気をつけて下さいって言われてもなすすべ無し・・・。ちょうどその日にパパが飛行機に乗るということで嫌だなぁと思いましたが、何ごともありませんでした。こちらに来てから度々そういう通達があります。この件も入国するまでは色々心配しましたが、一旦来てしまえば考えても仕方ないので(また私の性格)恐怖もなくなりました。当たり前に生活するだけ。ただ、皆玄関先に大きなアメリカの国旗を掲げています。車につけている人も多いです。パパはテロ以降の現象だと言います。それだけ自分の国を、自信を持って信じているのですね。良し悪しは別にして、それはそれで素直にすごいことだと思う。 いちほ(03/12/02) |