SAN JOSE通信Vol.66 雨季らしく、雨がよく降っていたここひと月。すっかり暑い日差しが戻って来たサンノゼです。 お天気が良い日曜日、サンノゼから車で20分ほどの所にある、高級住宅街サラトガ市(先日行ったCastle Rock
State Parkに行く途中にある)の日本庭園「Hakone Garden」で行われた「4th
Hakone Festival」に行って来ました。 Hakone Gardenは、1961年にSan Francisco arts patronsであるスタイン夫妻が、家族と友人の為に夏の避暑地を作ろうと考えて購入した16エーカーの土地。婦人は避暑地の構想を練るために日本へ旅行し、そこで見た富士箱根国定公園に感動。そこで箱根庭園を研究し、日本から職人を呼んでこのHakone Gardenをつくったのだそう。その後はサラトガ市が保護する為に15エーカー購入したけれど、1996年から、サラトガ市の住人を中心に箱根ファンデーションが結成され、その団体によって運営されています。
サンノゼ近郊にはいくつかの日本庭園があるけれど、ここは完璧な日本庭園だと思いました。エントランスからは非常に急な坂が続き、ゼーゼー言いながら登りつめた所にこの美しい庭園が広がっています。小道には砂利が敷き詰められ、建物・置物どれひとつとっても静かな日本の風情が感じられます。「Bonsai Club」主催のブースもありましたが、ここはアメリカ人が出展していました。盆栽に関する質問に、アメリカ人が身振り手振りで説明している姿を見ると、ここはアメリカだった・・・と思い出しました。
この季節は藤が綺麗な良い時期で、▲の様な美しい藤棚の下を歩きました。その後少し上のほうに登った所で、琴の演奏が行われていました。子供達は初めて見る・聴く、その音色に釘付けになっていました。日本でも琴の演奏を聴いた事がないのに、アメリカで触れる事が出来るなんて。しばし家族でゆっくりと美しい音色を楽しみました。 ここにはトレイルコースもいくつかあったのですが、端のほうに「Bamboo Garden」と書かれたゲートを見つけました。恐る恐る開けてみると、いきなり視界に飛び込む竹の小道▲。竹はまだちょっと細く、若い気がしました。お父さんと「まるで京都にいるようだね〜」と話しながらのんびり。
この日行われたHakone Festivalは、日本企業のボランティアが中心となって開催しているもので、全収益金はHakone Gardenと箱根ファンデーションに寄付されます。 焼き鳥・饅頭・日本酒(しかも枡入り)などの販売をはじめ、ギター弾き語り、狂言、生け花実演展示、琉球舞踊、三味線、琴、茶道、尺八など、日本伝統・文化が満載。ああやっぱり日本の文化は、繊細で美しいな・・・と再確認。アメリカの大自然も捨てがたいけれど、日本の文化も捨てがたい!日本のことだって、まだまだ知らないことも沢山だものね。 いちほ(5/19/03) ■□■ おまけ 『 今年初の自宅BBQ 』■□■ この日は帰宅してから、今年初の裏庭BBQをしました。金曜日に知り合い宅でのBBQにお呼ばれしてから、BBQ熱が高まってきていたの。確か昨年の旦のBirthday
Partyの時が最後だった気がするので、考えれば7ヶ月ぶり。炭がすっかりシケっていたので、火をおこすのに1時間以上もかかり少々モメましたが、食べ始めたらそんな事はすっかり吹き飛んでしまいました。炭で焼くものって、本当に美味しい。 BGMをかけながら楽しんでいたのですが、しばらくしてお隣のお宅(アメリカン)からも更に大音量でラテンがかった音楽が流れて来ました。ついでにBBQの美味しい匂いも。それならば今度は、とThe Boomの曲(実は大好きなの。。。)を大音量で。フェンスの隙間からは、ご夫婦で右に左にダンスして移動している姿が見えました。お父さん「いいなぁ〜」と一言。夫婦で踊りたかったのかしら?久しぶりにゆっくりと夫婦の会話をした気がしました。美味しい食事と、美味しい時間でした(*^^*) ■□■ もう一つおまけ 『 Old-Fashioned Picnic 』■□■ ちょっと前の話になりますが、旦のKinder(正確にはKinderとElementary)でOld-Fashioned Picnicがありました。昨年はCarnivalとして大々的にお休みの日に行われたのですが、今年はとにかく財政難ゆえに、なるべくコスト削減。金曜日の夕方に、昔ながらのピクニックを、という形になりました。
各自Picnic Mealは持参。学校の行事に協力の意を示してくれた4件のレストランでは、この日だけ、学校発行のRestaurant Flierを持参した家族には、ディスカウント価格で注文に応えてくれました。このPicnic Mealとは別に、皆にシェアするデザートを用意していきます(ご丁寧に、電話連絡網もまわって来ました)。デザート用のカウンターが設けてあり、そこに自由に並べます。来た人はバラエティーに富んだデザートを好きなだけ食べられるのです。そしてOld-Fashioned Musicを聴きながら、食べたり飲んだり(アルコールは禁止)、ゲーム(Sack Race, Three-legged Race, Frog Jump, Jump Rope, Tug-o-War etc.)をしたり。 Old-Fashioned Picnic は5時〜8時でしたが、最後の1時間はRaffle Time。学年毎にテーマがあり、そのテーマに沿ったものを事前にドネーションしていました。ちなみにKinderのテーマは『Cooking』。クーラーボックス(これもドネーションによるもの)に、新しい料理本やクッキングツールなどが沢山入れてあります。受付で、番号が付いているRaffle Ticketsを購入。Principalが箱からチケットを引き、その番号と同じ番号のチケットを持つ人に先ほどのテーマに沿ったドネーション物が当たるのです。勿論売り上げは学校の運営に利用されます。新しいスケボー等もあって、かなり良い物ばかりでした。 こんな素朴な行事でも、自分達の学校の財政難を支えようと、皆とっても協力し盛り上がる。そういう雰囲気が、とても暖かかった(*^^*) ここだけの話し、実は、私はデザートに丸ごとのスイカを持参しました。勿論包丁と共に。イマイチ趣旨が分かっていなかったのよね(不特定多数なのか、お友達同士なのか)・・・。その場で切って並べても良かったのだけど、結局そのままお持ち帰りしました(^^;)毎度の事ながら、初めての行事はビラのみでは行間が読めず、経験してみないと感じが掴めません。の写真は、引いたチケットの番号を読み上げるPrincipal |