SAN JOSE通信Vol.74
■■■Classroom assignments■■■ 旦の学校が始まったのは、8月25日。その前にDistrictから分厚い封筒が送られて来ました。その中に、クラス発表のことも書かれていました。『学校が始まる前の週の金曜日、4時からOfficeに一斉に張り出されます』というもの。その日はSummer
Schoolの最後の日でもあったので、お別れパーティーをした後、その足でOfficeに向いました。 ドキドキしながら張り紙を見ると、旦はRoom3。担任はMrs.Lindsay。聞いた事が無い名前の先生であることと、見事に知っている子が同じクラスにいなかったのとでちょっと意気消沈。「知っている子いないみたいね〜」・・・と軽めの口調でささやいてみると、旦は意外なことに、「僕新しいお友達作るからね。そしたらお母さんに教えてあげるよ!」と、何でもないことの様にさらりと言いました。Summer
Schoolで知らない子供の中に飛び込んでいくことに慣れたのでしょうか? 安心したものの、微妙に気になることがありました。それは、他の1st Gradeのクラス番号は続いているのに、何故かRoom3だけ突飛な数であること。しかも、このRoomは昨年まではKinderのクラスだった。 ■■■On the first day of school■■■ 金曜日のクラス発表から週末を経た月曜日。いよいよ新学年がスタートしました。「Mrs.Lindsayって可愛い名前だね〜」などと余裕な雰囲気の旦。ところが、一度クラスに足を踏み入れたときから硬直状態(^^;)Mrs.Lindsayに話しかけられても俯くばかりで、決められた席についても泣き出す始末。あらら。。。一緒に来ていた言もびっくりして、お兄ちゃんの頭を一生懸命なでなで。追いすがって号泣している旦でしたが、まぁ大丈夫かな・・・と思い、バイバイして外に出ました。 その後は、お決まりのParent Coffee(マルチルームで、新Principalや新Teachersの紹介・ボランティアの登録・各種活動報告・・・情報収集を兼ねて軽くコーヒーとマフィンでも・・・というラフなもの)に顔を出し、言をPre-schoolへ送り届けに学校を後にしました。 ******************************************************************** お迎えに行った旦は・・・・神妙な表情で立っていました。「お友達出来た〜?」と聞くと、怒ったように「まだ〜!」と言っていましたが、外遊びの時間は前のクラスの仲良しさんと遊べたらしく、とってもいいお顔をして話してくれました。 おそらくMrs.Lindsayの計らいだと思うのだけれど、旦のグループの席というのが女の子ばっかり。この女の子達はKinderで同じクラスだったり、外遊びなどでよく知っている子達。私としては安心だったのだけれど、『女の子はFriendとは呼ばない(^^;)』旦にしてみれば、男の子が一人のテーブルはちょこっと不服だったみたい(^^;) ******************************************************************** そしてクラス発表の時に「?」と感じたRoom3の場所。やっぱり、他の1st Gradeのある校舎とは反対側にポツネンと位置していたのでした。送り迎え時に仲良かったお友達やMom達と会えないのはつまらないので、Pick-up後は旦と共に皆がいる校舎に向って走る私であったのです。 ■■■The state budget crisis■■■ Mrs.Lindsayは、この学校で教えるのは初めてだけれども、これまでシアトルエリアで6年間1st Gradeを指導してきた方。穏やかで美しく、物腰が柔らかな女性だった。Drop-off、Pick-up時には必ず親ともゆっくり話す時間を設けてくださる。あっという間に子供達は彼女の事が大好きになっていった。 新しいクラスでの旦は急速にお友達が増え、楽しく通っていました。その矢先、2週目の水曜日の夜8時頃、Principalから私宛の電話がかかってきました。学校からの連絡ならば、オートメッセージが常のこと。なんとなく胸騒ぎがした。 『今晩行われた財政に関する討議の末、budget crisisの為、Mrs.Lindsayのクラスは無くなることになりました。つきましては、Room3は解散となり、Mrs.Lindsayとは金曜日がお別れランチになります。Room3の生徒たちは、Room13.14.15に振り分けます。このクラスはコンビネーションクラス(学年が違う子供が一緒のクラス)ですが、ストレートに1st Gradeだけで編成することになるかもしれません。』 ・・・・と告げられる。 『お子さんに事情を説明して、現状を受け入れられるようにしておいて下さい。』と、電話の声は続けた。 Room3は、たった2週間でまるごと消滅してしまったのでした。 ■■■On the following day■■■ 電話の翌日、Drop-offしに来た親たちは神妙な面持ちで立ち話をしていた。 一列に整列している子供達を迎えるため、Mrs.Lindsayがクラスのドアを開ける。見るからに悲しげな表情。子供達を一人一人クラスに導いた後、私達は彼女に話しかけた。「子供達はどのクラスに行くのですか?」尋ねると、「私には分からないの。。。」とだけ答えて、一気に彼女の目は真っ赤になり、涙がグーッと盛り上がった。今にも流れ出しそう。そして、片手で私たちを制し、反対の手で口を押さえた。これ以上彼女には何も話しかけられない雰囲気だった。私も、ついもらい泣き。しばらく他の親とクラスの中を覗いていると、涙顔で子供達を集めて話をしていた。何だか本当に、切ない光景だった。 Mrs.Lindsayには説明を得られなかったので、今度はOfficeでアポをとり、Principalと話をすることにした。同じように考えるRoom3の親たちで、Principalの部屋は絶え間なく人が出入りしていた。
ダイブ待った所で私たちの番。今回のRoom3消滅に関しては、『State
budget crisisの為』と言われればそれ以上に私たちにはどうすることも出来ない。結局は一番気なる旦の新しいクラスについて聞くことになる。 ■■■New Class■■■ さて色々考えた所で毎日は確実に過ぎ、当然宿題も始まってくる(^^;)置かれた状態の中で毎日を過ごしていくのみ。 新しいクラスでの旦は、変化に馴れたのか諦めたのか(?)すんなり溶け込んでいった。今度はお友達もすぐに出来、今のところ特に問題は無さそう。結果的には、お友達も増えたわけなので良しと考えることにします。 このクラスになって、ちょっと大変になったな・・・と感じるのが、宿題の事。これに関しては次回触れたいと思います。 今月末ごろにあるBack to school night(夜に大人だけが集まり、新しい先生の紹介や学校の運営方針、学年ごとにこの1年間のゴールなどの説明がある)が終われば、やっと新学年が正式に走り出す・・・そんな気がします。ちょっと遅すぎでしょうか? ■■■Pre-school■■■ 兄に遅れること1週間で始まった言のPre-school(今までも便宜上Pre-schoolと書いて来ましたが、実はToddlerという学年でした。今度こそ本当にPre-schoolという学年になりました)についてもちょこっと触れてみます。 9月2日から始まった新学年は、彼にとっては初めてのフルタイムでの毎日になりました。ここからは順番を追って、ABCや数字を教えてもらう様になりました。最初の週はAだけを、という感じ。その週のSharingには、Aから始まるものを持って行きました。言はAirplaneを持参。カレンダーや数字は、カードを使ってみんなで声をそろえて言ってみたり(叫んでみたり(^^;))。 絵を描いたり、絵本を読んでもらったり、指遊びをしたり、歌を歌ったり・・・外遊びの時間も随分ととってあり、充分に遊ばせてもらっていると思います。毎日マイペースに通っています。 ひとつ参ったわ〜と思ったことは、Nap
time(眠れなくても良いけれど、自分のマットの上に寝転んで静かにしている)が2時間あること。2歳前からお昼寝なしだった言。初日は頑としても寝ないと徹底抗戦し、先生に怒られたそう(^^;)それでもいつの間にかしっかりと昼寝体質となり、今では兄を寝かしつけた後(我が家は、言が旦を寝かしつける係り(^^;))夜遅くまで起きています。朝から6時近くまでPre-schoolで過ごしているので、旦が寝た後の時間位しかゆっくり相手をしてあげられません。という訳で、夜な夜な声はひそめつつも濃厚に遊ぶ言と私の姿あり。 いちほ(9/17/03) |