SAN JOSE通信Vol.84

 

すっかりタイミングを逸してしまいましたが・・・

旦の「お正月は日本で御餅を食べる!」という宣言につられて、今年も一時帰国をしてきました。一方言は「AirplaneとTrainとBusに乗る!」と、一時帰国の目標(?)をたてていました。

 

今回の日本滞在は、不思議なまでに冷静だった私。前回の方が「うわぁ〜い、日本だぁ!」と見るもの全てに感激していたように思います。きっと最初の1年は、自分を含め、子供達のアメリカ生活を軌道に乗せることで知らず知らずのうちに疲れていたのだと思います。昨年一年は、子供たちも急速に現地の学校に溶け込み、最初の年に感じていた様な精神的負担が無くなり、本当に楽な気持ちで過ごしました。またその分、子供達の時間配分に苦労することも多かったのですが、精神的苦痛に比べたらなんのその!大きく前進した年でした。

 

 

最初にお世話になった私の実家では、兄家族も交えて親だけではなく、年が近い子供達同士でもワイワイと楽しそうでした。実家から歩いていける距離で海のすぐそばにある鎌倉プリンスホテルの個室で、おいしい料理とワインを頂きながら鎌倉のおじいちゃんのマジックショー(大人にはネタバレバレなのですけれどね(^^;))を見て盛り上がったり、子供たち(合わせて5人)のマジックテープのダーツ大会で大笑いしたり!翌日は私 と青春時代を共にした江ノ電に乗って出かけ、江の島で思いっきり歩いた。とにかく子供達同士の会話の全てが可笑しくて、いっぱい笑って過ごしました。それから、横浜の持家。家の中に関しては、昨年以上に色々気になる点がありましたが、言1歳のお誕生日に庭に植えたお祝いの木が、ちゃんと元気でいてくれたことは嬉しいことでした。

私のお友達と会ったのも、ここ鎌倉滞在中。時間を作って会ってくれた皆さん、本当にありがとう。そして鎌倉の両親・兄家族(忙しい中駆けつけてくれて本当にありがとうございました)、お世話になりました。時間切れで連絡すらとれなかった友人達には申し訳なく思いつつも、時間を割いてくれた友人達に感謝です。アメリカに来ている間に、ほとんどの友人が母親となっていて、これまたいつもと違う再会は新鮮で楽しいものでした。そして、旦那様がお休みの中おもてなしして下さった、アメリカでもお世話になったIさん、ありがとう!

 

 

年末からお世話になったお父さんの実家では、妹さん家族を交えての由布院旅行を計画して頂き、これまたシミジミと日本を味わって来ました。湯気の出る湖を見たり、街中を歩くだけでも風情を感じました。前回の日本はとても寒く雪も見たのですが、今回の日本はとても暖かく感じました。それでも由布院旅行の道中では、思いがけず雪道を体験。帰りのドライブ中に、阿蘇五岳と阿蘇谷の田畑が一望できる大観峰(阿蘇くじゅう国立公園)にも立ち寄りました。ここでは、手が痛い・耳がちぎれそうという感覚を久しぶりに味わったのです。そして、そこからの景色を眺めながら「日本もすごい景色は沢山ある・・・」と感じたのでした。その後有明フェリーに乗り、ようやく長崎の実家にたどり着きました。

恒例の御餅つくりもやらせてもらい、出来立ての御餅にかぶりつく旦の嬉しそうな顔(私も出来たてのおこわにかぶりつくのが毎年の楽しみ)。そして、神様・初日・仏様へのご挨拶(結婚するまで知らなかったことばかり)の後、日本のお正月も味あわせて頂きました。毎年お正月に一時帰国出来る私達は、ラッキーな渡米時期だったと思います。お正月には具雑煮御節を頂き、お参りをしてお守りを返し、また今年のお守りを買う。おみくじを引き、それを読んで一喜一憂し結んで帰る。そういう一つ一つの事が、日本の年初めの行事だと感じる。昨年は「凶」のおみくじをひいた私、今年は「大吉」でした。気付けば、知らぬ間に女の厄年を通過していた私。特に事故などは無かったけれど、何となく「やっぱり・・・」という1・2年だった気がします。お父さんの厄年には、ちゃんと厄払いをしてもらおうと思いました。長崎では、両親を始め・妹さんご家族にも沢山時間を割いて頂き、大変お世話になりました。そしてご近所では、年に1回のプロによる修正散髪(^^;)もして頂き、これまた有意義であっという間の日々。

 

 

駆け足に過ぎ去った日々で、気付いたら明日帰国・・・というような状態でしたが、身内・友人らと過ごして随分と英気を養ったようです。とはいえ、帰りの荷造りをしながら取り出したアメリカのお金を見て、ちょっとゲッソリした気分になったのも事実だったりします(^^;)この一時帰国で見てきた「両家の両親や親戚・友人達の、子供への接し方」、これが今回私に大きな影響を与えました。どうもアメリカに来てから、育児を自分で抱え込んでいる気がしていた事と、子供との時間に一緒にやらなくてはならない事が多く時間に追われた毎日で、気持ちに余裕が無かったことなどからセカセカと子供に接していたようです。そして、せっかくアメリカにいるのだから・・・という焦りもあったのかもしれません。そんな呼吸の浅い日々から、ふと我に返った感じ。

 

自分で自分を忙しくして余裕がなくなると、どうしても家族にしわ寄せが来てしまうので、「何が本当に大切なのか」今一度自分に問いました。大切なのは、子供・・・あっ、お父さんも。だから、毎日の家族との時間を気持ちよく過ごせるようにするのが、働いているわけではない私の、母であり妻のあり方だなぁ〜なんて、急に古風で基本的だったりしますが、今の私にとっては大切なことを考えたのでした。

 

「英語をもっと磨こう」と言うのは、ここで暮らしている限り誰もが目標とすること。もっと基本的なこと、どこで暮らしていようと、「今とっても大事な人との時間を優先させた、丁寧な暮らしをする」という事が、私の今年の抱負。

 

そうそう、お父さんによると、今年の矢川家のモットーは「自信」なのだそう。自信を持って臨む・自信をつける・・・etc. よぉ〜しっ、今年も気分新たに行きましょう(ん?生きましょうとしようかな?)!

 

いちほ(01/12/04)

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