州や学区によって教育方針や内容は違いますが、 大まかに以下の様に分けられます。 ・Day-care Center (日本でいう保育園)→6;00am〜6:00pmの終日保育が中心 ・Pre-School (日本でいう私立幼稚園年少組)→2〜児対象で週数日・半日コースが主流 ・Pre-kindergarten (日本でいう幼稚園年中組)→4歳児対象 ・Kindergarten (日本でいう公立幼稚園年長組)→5歳からで各地域の小学校に併設されている 教育内容は園によって違いますが、ほとんどHalf day(半日)で午前と午後のどちらかを選びます。旦の通っていた公立のpre-kinderは週3日の午前か午後の3時間です。働いているお母さんはDay-care CenterかPre-Schoolに預けることが多い様です。Day-care
Center はFull(終日)システムをとっているし、時間で区切って預けることも出来ます。もちろん働いていなくても預けられます。Pre-Schoolは保育時間のExtention(延長)をお願いできるところもあります。基本的におむつが外れていることが条件のようです。 |
幼稚園の1年を含めて小学校から高校の13年間。毎年9月から始まり、義務教育期間の公立学校は無料です。入園する年齢は当人の学力によって異なります。幼稚園に入園する年齢は、その入園する年の12月までに5歳になる子供が対象です。つまり旦(10月生まれ)のように、9月から11月生まれの子供達は、実際は4歳で入園することになります。あまり英語が話せないとか、体が小さいなどの理由で1年入園を遅らせることも可能です。親が決定していいのです。一方飛び級が出来たり、得意な科目だけ上のレベルに進むことも出来たりします。このあたりも学区や学校によってまちまちです。 |
入園手続きの開始時期は園ごとに異なりますが、1月から2月にかけて願書が配布されます。私達は1月後半にアメリカにやってきたので、ちょうど願書配布時期でPre-kinderを探す前にKinderの申し込みを慌ててすることになってしまいました。6月までに申し込めばいいのですが、人数に限りがあるので早めに申し込んだ方がいいです。現に私達が見学させていただいた園はもう定員いっぱいで、Waiting listに載せてもらうしかないところもありました。この場合もApplication Fee(申し込み費)がかかり、nonrefundable(返金なし)なのでよく考えてからの方がよさそうです。知人に教えてもらった園などアポをとって3つほど見学しました。いくつか見学させてもらいbrochure(案内書)をよく読んで子供に一番合っていると思うところに決めるのがいいと思います。Open houseという園の説明会などに行っても様子が良く分かると思います。 |
私達は結局迷って公立のkinderに決めましたが、日本と同じで公立は自分の居住する地域によってSchool district(学区)があります。私達も居住する学区のEnrollment centerに行って必要書類をもらいました。そして提出するべき書類はRegistration Form(申込書)と以下 @ Birth Certificate(出生証明書)アメリカ生まれの子供は誰でも持っているもののようです。日本生まれの場合、戸籍謄本とパスポート、手数料を持って、大使館や領事館に行くと、Birth Certificateを発行してもらえるらしいのですが、私達はPassportで子供の誕生日を証明しました。コピーを提出。 A Immunization Card(予防接種の証明書:黄色い紙)CA(カリフォルニア)で受けなくてはいけない予防接種は DTP/Td(三種混合:ジフテリア・破傷風・百日咳)→5回(最後の1回が4歳の誕生日以降であれば4回) Polio(小児マヒ)→4回(最後の1回が4歳の誕生日以降であれば3回) MMR(麻疹・おたふく・風疹)→2回 HepatitisB (B型肝炎)→3回 Mantoux Tuberculin Skin Test(ツベルクリン) Varicella(みずぼうそう)→かかったことがある子供は、doctorに証明してもらえば予防接種は必要ない ほとんどの予防接種は一度に打つことが出来ます。ただしB型肝炎以外は全て打ち終わるのに5ヶ月かかるので注意。旦は日本で2本打って来たので間に合いました。この予防接種に関しては、申し込み時に間に合わなくても入園時に間に合えば良いそうです。 ツベルクリンは入園6ヶ月以内に行う必要があります。陽性がでた場合、胸のレントゲンを撮って陰性になるまでINHという結核治療の薬を飲み続けなければなりません。 B A Report of Health Examination Certificate ホームドクターに子供の健康状態などを記入してもらいます。これは3月以降にcheck-up(健康診断)をして記入なので、後日提出となります。用紙の上部は親が記入する欄もありました。 C Two Proofs of Address (住所を確認できるもの二つ) Utility bill(公共料金の請求書)や家の賃貸契約書などで、現住所が確認できるもの2通。これは学区を越えて申し込んでいないかのチェック。もし違う学区の学校に行きたい場合でも、まず自分の学区で申し込みをし、行きたい学校を伝えて手続きします。お友達にもどうしてもこの園に通いたいから、電話を2本引いておばあちゃんの住所を使っているという人がいます。(内緒ね) |
Registration Formを記入する際に必要なことは緊急連絡先(近くのお友達の住所・電話番号を用意)です。私達はまだその頃、そういうお友達がいなかったので会社のパパの上司の名前をお借りしました。 日本では考えられなかった事を記入するところもありました。必ず母親・父親についてはそれぞれ別個に記入するのです。住所・電話番号・・・etc.日本では世帯主一人分で十分ですが。それ以外にGuardian/other person responsible for student(後見人)を記入する欄もあります。他にも「えっ?」とか「意味が分からない」という質問も多かったのですが、そこはポストイットを張っておき、提出する際に質問しながらうめていきました。 |
子供に関する質問もたくさんありました。どの位本を読むか。親は子供のどういうところが問題だと思うか。どういう教育方針か。子供の長所と短所について述べよ(これがまた欄が大きい)。叱るときはどうするか。ジッパー・ボタン・紐は自分で出来るか。数学力。語学力・・・・最後に先生に特別お知らせしたいことがあれば、どうぞ書いてください(これも大きな欄で)。とにかく記入・提出書類の多いこと多いこと! |
Getting
Your Child Ready For Kindergarten ・自分のfirst nameとlast nameを読み書きできること ・2・3時間親と離れていられること ・アルファベットの文字を認識すること ・6〜8つのセンテンスを繰り返し言えること ・10までカウントできること ・それぞれの色や形をある程度理解すること ・5〜10分間座っていられること ・5歩後ろ向きに歩けること ・洋服を自分で着られること ・Big&Littleの様に大きさ・量・長さ・上下などを認識すること ・はさみを使ったり、絵を描いたりできること などなど。 |
phonicsとは「初歩的なつづり字と発音の関係を教える教科」です。この教科を取り入れているところと、そうでないところがあります。旦の様に全く英語が話せない子供には必要だと思ったので、この学科を取り入れているkinderに的をしぼって選びました。 |
Kinderの申し込みは無事に終わりましたが、これが始まるのは9月から。そこでその前に行くPre-kinderを探しました。上記と全く同じような手順をふみ、運良くあいているクラスがあり途中入園できました。このPre-kinderは先日申し込んだkinderと同じところのものです。 |
Snack |
週に一回Sharing Dayがあります。これは家から自分が大切にしているものなどを持ってきてクラスメイトに紹介する日です。おもちゃが多いようですが、写真や自分が描いた絵を持ってくる子もいます。旦もおもちゃ以外に本や鍵盤ハーモニカを持っていきました。 |
Field Trip 日本でいう遠足というより、野外活動と呼ぶのが相応しそうです。自然観察や博物館の見学など園の外に学習に出かけることをいいます。年間を通して行われます。旦のpre-kinderでは遠くの自然公園に行ったり、レストランの見学をしたりしました。送り迎えは親がしたのですが、school busが出るところもあるようです。 |
園と提携しているbook clubから絵本の申し込み用紙が配られました。日本の幼稚園でも同じようなシステムがありましたが、ここでは注文に応じてポイントがたまります。全体の注文数が多ければ多いほどポイントがたまり、そのポイントで絵本がもらえるそう。「クラスの蔵書が充実するように皆さんぜひ注文してください」という先生のメッセージ付でした。たまたま旦が申し込んだのがダブルポイントの月だったらしくありがたがられました。 |
Conference 一人15分という時間で行われました。私達が来る前は保育時間外に子供抜きで行われたようなのですが、今回は保育時間中に外の即席テーブル&椅子で行われました。20人の生徒に先生3人なので先生が一人かけても大丈夫。でも外遊びの時間はちゃんと面談の時間はありませんでした。やはり事故が起こらないようにという配慮だと思います。事前に生徒全員に同じ課題をやらせ、その結果を見ながら話をします。もうpre-kinderも最終段階なので、やはり皆「うちの子はkinderに行ってもいいでしょうか」という質問が多かったみたい。先生のお人柄もあるのでしょうが、笑いっぱなしの楽しいひと時でした。 |
Summer School また例のごとく、いくつかの園を調べたのですが、結局Pre-Kinderと同じ所に決定しました。二つのクラスをとって、週4日にしました。Summer Schoolの申し込みは、Pre-Kinder、Kinderの時とは違い、とても簡単でした。Officeに行って「このクラスを申し込みたい」という意思を伝え、お金を払うだけ。ああ、簡単で良かった・・・と感じた反面、旦の様に、まだ英語力に不安がある子供は、その個人情報が無くて大丈夫かしら?何て思ったりもしました。申込書には、一応、子供のアレルギーなどに関する欄はありましたが、家庭での教育方針や子供の性格などを記入する所はありませんでした。おかげで、2回目のクラスの時に、先生が私のところに寄ってきて「旦は英語が分からないの?」と聞いてきました。私は「ええ、そうなのです。」でも、先生は逆にそう聞いて安心したかのように「全く問題ないですよ。すぐに分かるようになりますから。彼にも英語をちゃんと分かるように気をつけていくわ。大丈夫、大丈夫。」とおっしゃって、見習いの若い女の人を、旦につけてくれました。そう、このSummer Schoolは研修生のような、若い女の人が各クラスに2人いたのです。 |
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