SAN JOSE通信Vol.78 通信75の担任の先生に関する記述の中でも、ちょこっと触れたBreast Cancerのことに関して。アメリカでは、10月をNational Breast Cancer Awareness Month(乳がん意識向上月間)とし、乳がんの知識を深め、中でも乳がんの早期発見の重要性を呼びかけています。 2003年だけで、アメリカ国内の女性の新たな乳がん患者は211,300人にものぼるそうです。乳がんは、早期に発見できれば命に係わる病気ではありません。更に第3金曜日の10月17日は、National Mammography Dayとし、乳房撮影(レントゲン)を女性に奨励する日とされていました。 この運動のシンボルは、ピンクのリボン。学校の中では、The Breast
Cancer3-DAYへ参加するMrs. Ruddyのクラスの入り口に置かれたPledge Sheetの束の上にしか見られなかったピンクのリボンでしたが、街中には、時折それに関するものを目にしました。その一つがコレ。日本でもお馴染みのM&M’Sのチョコレートです。ピンクのリボンをつけ、ピンクと白のマーブルチョコ。一袋につき、¢50がKomen Breast Cancer Foundationに寄付され、乳がんの教育・検査・治療費としてあてられます。売り上げに関係なく最低でも$250,000を、最高で$650,000寄付するとのこと。思わず私も、一袋だけですが買いました。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 前回も書きましたが、10月23日〜10月31日は、National Red Ribbon Week(ドラッグ追放週間)です。ドラッグという言葉にはアルコールやタバコも含まれます。この運動のシンボルは、赤いリボン。 旦の学校では(言の学校ではもっと上の学年の子供達は何かしたのかもしれませんが、彼は特に何もしませんでした)、10月最後の1週間を学校のRed Ribbon Week at ○○schoolとし、それに関するテーマで様々な事が行 われました。一体どのようにドラッグの説明をするのかと興味があったのですが、彼のクラスでは「Healthyなライフスタイルを選んで生活する」という内容で理解を進めていったようでした。初日は「Room13 checks
in with HEALTHY choices!」というテーマでバナーを作りました。子供達はそれぞれ、自分が思うHealthyな生活とは・・・とレ点の部分に書いたのですが、これが噴出しちゃう。「テレビは見ないで運動をする」「ランチは食べない(これを書いた子のお母様は、ブーッと噴出しておいででした)」「お母さんの言う事を聞く(こちらのお母様も大笑いでガッツポーズをとっていらっしゃいました)」などなど。旦は「Healthyなご飯を食べる」とあまり面白くない(?)解答を書いていました。他のクラスのバナーは、ドラッグやタバコ、アルコールの絵の上に×印を書くという、もっと直接的なものが多かったです。そのクラスではドラッグとはなんぞや?なども習ったそう。最近知ったのですが、Kinderの時にもドラッグについて習っていたとの事。旦は全く理解していなかったので、私も他のお母様方に今日聞くまで知りませんでした。 私たちが住んでいる辺りは、とても治安のいい場所です。最初の頃は緊張して過ごしていましたが、すっかり平和ボケという感じで、呑気にドラッグなんてあまり関係無いわ・・・と思っていたのです。ところが、他のお母様方の話によると、やはりこの辺りでも問題は多いとの事(特に若者の車の事故は、ドラッグによるものが多いのだそう)。そして、シリコンバレーはマリファナの摘発率が非常に高いとか。だから「小さいうちからドラッグの危険性は教えるべきだ」と話しておられました。 さてRed Ribbon Week
at ○○schoolでは、このバナーを作る以外にも、赤い洋服を着ていく日、ヘルシースナックを持っていく日、何か赤いものを食べる日・・・などがあります。そして、1週間赤いリボンを身に付けて登校するのです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ こうやってリボンの色で様々な意味がある事が分かったので、面白くなってちょっと色を変えてYellow Ribbon Weekなどで検索をかけてみると・・・ 出てくる出てくる。カリフォルニアでは、今年は1月20日〜24日がその週だったようでした。学校の安全性を求め、校内暴力の予防(若者の自殺の予防)を呼びかける週間でした。かつて自殺を図ったティーンが、周りに何のHelpを出さなかったことから始まった運動とのこと。その子の好きな車の色が黄色だったことからThe Yellow
Ribbon Campaignと呼ばれるティーンの自殺に関する理解を得る運動や、カウンセリングなどのボランティア活動が行われています。アメリカ国内では、地域・学校によって行われる時期が違います。しかし、アメリカでは42秒ごとに自殺を図る人がいて、実際17分毎に自殺者が出ているという。更に、思春期の子供の死の原因の3番目は自殺だと言う。周りの人間は、もっと真剣にHelpの声を聞き・・・、いえ、Helpを出せる状況を作ってあげなければならない。。。 そのまま他の様々なサイトを読んでいて、Yellow Ribbonには別の意味もある事が分かりました。Yellowは愛する人の無事を祈る色。出征兵士のいる家庭のドアには、無事に帰って来る祈りを込めて黄色いリボンを掲げます。湾岸戦争の際にも黄色いリボンが飾られ、ケネディJr.が行方不明になっていた間も、黄色いリボンが時折飾られていたそうです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 調子に乗って、WhiteやBlueなどに置き換えてみて更に検索にかける。これまた出てくる。Whiteには、争いの無い平和な世界になる祈りを込められているそう。更に、White Ribbon Campaignとは、思春期の同性愛者の自殺が相次ぐことを広く知らせ、彼らが必要としている情報をより簡単に得られるようにすることが目的で行われています。更に更に、男性による女性への暴力の終わりを訴える運動もありました。 リボン一つとっても、色々な意味があるのですね。その度にネットサーフィンを繰り返し、それぞれの運動の発端となった悲しい出来事などを読みふけって感情移入しているうちに、すっかり疲れきってしまいました。興味がある方は、色々な色のリボンで検索してみてください。私は調べたことを書く元気が残っていません(^^;)
気付けば明日はHalloween。いつの間にか、ご近所さんでは家のデコレーションが行われています。今年は何だか他の事でバタバタ過ごしていたこともあって、全くエンジンがかかっていなかったのですが、今日突然思い立って持っていたハロウィングッズを飾り、パンプキンのカーヴィングをやりました。さて、明日は気分を盛り上げて過ごそうっと!雨が降るって予報は本当かしら? いちほ(10/30/03) |