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pin_01.gif 2004年8月16日() 曇りのち雨c_r.gif

今日も曇り空。泊まったホテルBest Western Cavern Innは、チェックインの時点で朝食券をくれたので、近くのレストランで腹ごしらえをした。そのまま今日一日過ごす予定のカールスバッド洞穴群国立公園へ向かう。Whites Cityは、まさにこの国立公園だけの為にあるような小さな小さな町。ホテルもレストランも選びようが無くひとつだけ。皆で手を取り合って経営しているような印象を受けた。食事にしろホテルにしろ、選択肢を持ちたいのであれば、隣の町Carlsbadを選んだ方が良いと思う。ただ、公園からは25マイル離れている。私たちはその移動時間が惜しく、最終的にWhites Cityを選んだのである。

カールスバッド洞穴群国立公園は、ユネスコの世界遺産に登録されている世界最大級の鍾乳洞。一番深いところは地下500メートル近いという。洞窟内は1年中13度と涼しい。naoさんからの「長時間いるのであればジャケットが必要」というアドバイスを胸に、ジャケット持参で出かけた。

NP入り口

Visitor Center

急な坂道

公園のエントランスで写真を撮るのは皆同じで、私が写真を撮るときにも2組の家族がいた。話を聞いていると、どちらもカリフォルニアから来たと言っている。思わず「はいはいっ、私も〜っ!」と手を挙げそうに。この付近は、とっても小さな虫が沢山体にまとわりついて来る。蛇足ですが、ホテルの風呂場にはいつもどこから入ってきたのか分からない虫が沢山いて、何度もティッシュで潰しました。

まずは地上のVisitor Centerで情報収集。ツアーの申し込みもここで。それから、園内に表示されている番号をプッシュすると説明を聞くことが出来る細長い音声ガイドもレンタル()。これがあると無いとでは、随分理解度が違います。自分達で周ることが出来るコースもあるのですが、レンジャー引率でなければ入れないコースもあります。ですが6歳以下の子供は参加不可能というコースがほとんどで、我が家が申し込めたのはKings Place Tourだけ。

まず洞窟に入る手前で、レンジャーから「絶対に鍾乳石には触れないように」と注意を受けます。何万年もかけてミリ単位で成長しているのが、触れただけでその成長を止めてしまうからだそう。「触りたいなら、今のうちにこれを触っておいて。」と脇においてあるお触り専用鍾乳石を指差しました。

ナチュラル・エントランスと呼ばれる洞窟への入り口からは、急な坂道が続きグングンと地下に降りていく。2時間近く美しい鍾乳石を眺めながら、地下229メートル地点にあるBig roomへとたどり着く。Visitor Centerからエレベーターで一気に下ることも出来るけれど、やはり自分の足で歩いた方が、より深さを実感できると思う。子供たちも鍾乳石に自分達で名前をつけながら、楽しそうに歩ききりました。最初はいきなり入り口地点で暗さにおびえた言が「抱っこ〜」とすがってきたのですが、一旦慣れたら、滑りやすい坂を走って行こうとするので困ったくらいです。

Big roomは本当に広い。地下にこんなに広い部屋があるなんて。本によると、天井まで80メートル前後、サッカー場が14面も入る空間なのだそう。ここの側にあるレストエリアで持参のサンドウィッチで一休み。段々体が冷えてきた。皆ジャケットを着込み、ホットドリンクを飲む。休憩後は、申し込んでおいた2時からのKings Place Tourに参加。

ランチ

Queen’s Chamber

レンジャーの説明を聞きながら、女王の間や王宮と名付けられたところをゆっくりと見て回る。天井からシャンデリアのように垂れ下がる鍾乳石も、大きな石柱も全て美しい。静寂の不思議な世界。途中Green Lakeという美しい小さな湖も見た。それほど大人数ではなかったので、皆活発にレンジャーに質問をしながらのツアーでした。ツアーは2時間ほどで終了。体が冷え切っているので、私の膀胱は破裂寸前。途中、補佐のレンジャーに連れられてトイレに行った家族も居ました。もうちょっとで彼らの二の舞になるところだった私(^^;)

ちょっと休憩して、今度はこの広い全長1.3マイルのBig room Routeを周ります。ここで先ほどの音声ガイドが大活躍!頻繁に番号が表示されているので、その都度ガイドに耳を傾ける旦。独り占めして「お〜っ!Interesting!」と一人だけ理解して、ちっともこっちに回してくれません。何故か分かるわけの無い言にだけは、「言ちゃん、これ面白いから聞いてごらん。」と耳に当てて聞かせる。言もニコニコしながら「うんうん、Interesting!」とな。珍しくすっかり意気投合した兄弟は、弟は番号を探す係り、兄はガイドを聞く係りと化し、ものすごい勢いで歩き続けました。まぁ助かったといえばそうなのですが、親にも説明聞かせてよっ!時折、気が向いた旦が通訳してくれるのを聞くだけの私たちでした(とほほ)。

5時になると入場は出来なくなるので、それ以降はどんどん人が居なくなり、しまいにはこの広い洞穴は貸しきり状態に。いやぁ〜、すっごく不思議な気持ちになりました。贅沢の極みです!ギリギリまで地下で過ごし、最後はエレベーターで一気にビル83階分の距離を地上まで上ります。エレベーターの操作をしていたおじさんが、「残念ながら外は雨です。お気をつけて。」と言いました。どうやらこの日のお天気は雨だった模様。でも一日中地下で過ごしていた我が家には、問題の無いことでした。良い日に来たのかもしれません。

帰りの車では、「一日中あんな地下で過ごしたのは初めてだね〜」「あんな地下でご飯食べたのも初めてだよ〜」「それを言うなら、あんな地下で用を足したのも初めてだ〜」と、初めてづくし(?)に興奮してわめき続けた我が家でした。

今日も同じホテルに連泊。でも、この先は絶対にランドリーには出会えなさそう。Whites Cityにはキャンプ場があって、この中にだけランドリーがあることを発見。フロントで尋ねると、洗濯機は使用できるが、乾燥機は壊れているとのこと。それでも洗濯はしなくてはならない状況なので、とりあえず洗濯機だけ使用することに決めた。随分と離れたところにまで歩いて行かねばならないのだけれど、夜道をお父さんが洗濯に出かけてくれたのでした。私は子供たちと風呂に入って帰宅をお待ちしていました。今晩は言の夜更かしが異常なまでにひどく、私と言の一騎打ち状態。一緒に寝ればよかったのに、いつかしか意固地なまでに絶対に言の入眠を見届ける!と腹をくくって(?)読書など始めてしまったのが災いし、これまた異常なまでに遅い入眠となってしまいました。

さっ、明日はいよいよビッグ・ベンド国立公園に向かう。随分遠いけれど、ちゃんとたどり着けるかな?

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洞穴内の写真は、やっぱりデジカメでは光が足りなくてどれもこれも真っ黒。今見ても、何だっけコレ???という代物ばかり。こんなことだろうと、ここでは洞穴の様子を写したDVDを購入してきた我が家でした。皆さんに美しい鍾乳石をお見せ出来ないのがとっても残念です。