昨晩の雷雨がウソのように、晴れで高温。グァダルーペマウンテンズ国立公園もそうなのだけれど、このビッグ・ベンド国立公園も旅行ガイドには載っていない。何でなんだろう?素朴すぎて、日本人には受けないのか?それともアクセスが悪すぎて、情報はいらないだろうと思われちゃうのかな?だから、naoさんやじゃすみんさんの旅行記がイメージ作りに役立ちました。とはいえ、ここまで広いとは想像していなかった!見所を移動するだけで、かなりドライブをすることになる。アクセスが悪いおかげ(?)か、観光客もほとんど居なくて余計に広く感じる。
ビッグ・ベンド国立公園は、大きく3つのエリアに分かれている。ロッジがある公園の中央部分のChisos Basin。南東部にあるRio Grande Village。西部にあるCastolon。Rio Grandeという川に沿って、メキシコと隣り合わせにある国立公園。 すっかりサンノゼ時間で旅している我が家は、出だしが遅い。日差しが暑くなってしまってからRio Grande Villageに行ってみる。まずはこっち方面で有名なHot Springsへ。温泉に入れるとの事で、お父さんと旦は水着で歩く。ここのトレイルヘッドまでは、凸凹道で崖っぷちを走ることになる。四輪駆動車をレンタルしておいたので多少は安心だけれど、ちょっとドキドキ。 ところがHot Springsは、ぬかるんだところを泥まみれになって歩いたにもかかわらず、昨晩の雷雨で川底!見ることが出来なかった(涙)。せっかく泳ぐ気満々で水着で向かった旦はお気の毒。このままRio Grandeを渡るとメキシコへ行けてしまうのだけれど、川の水量が増しており無理。遠くで雷鳴が聞こえてきたので、慌てて車に戻った。しかし、今日はまた本当に暑いなぁ・・・。
駐車場で着替え、ピクニックエリアでランチ。子供達が自分の持ち歌披露大会を始め、大爆笑。出来れば次なるトレイルに向けて体力を温存して欲しいのだけれど(^^;)さて、次はRio Grande
Village Nature Trailへ。ここは橋を渡るところからトレイルの開始。ちょっと硫黄の匂いを感じながら橋を渡り、様々なサボテンを見ながら緩やかに歩いて、最後は急に登り。登りきればそこに、360度、川の氾濫原や離れた山たちが眼前にぱっと広がる。すぐ横を流れるRio Grandeも先の方まで見渡せる。それにしても、色が茶色であんまり美しくない川だなぁ。違う季節に来たら、もっと青いのかしら? ここで歩けなかったRio Grande Village方面(動物を発見して途中下車したりしながら)のドライブをし、Castolon方面へ。この途中にあるRoss Maxwell Scenic Driveは素晴らしい風景。子供たちが爆睡してくれていたおかげで、見えてくる様々な色の山やワイルドフラワーを夫婦で思いっきり堪能しました。返す返すもビッグ・ベンド国立公園は広いところ。まるでおもちゃ箱のように、白・赤・ベージュ・こげ茶etc.・・・と、もう色々な顔をした山や平野が次々に登場する。ひとつの公園で、こんなに様々な風景を味わえたのは初めてな気がする。 次なる目的のトレイルは、Santa Elena Canyon。ここが一番楽しみにしていたトレイル。ですがっ、ここも昨晩の雷雨で水量が増してトレイルヘッドから閉鎖!Visitor Centerで聞いてあらかじめ分かっていたのだけれど、あきらめ切れなくて向かったのです。眼前に立ちはだかる絶壁と、脈々と流れる茶色のRio Grandeに立ちすくむ私たち。やっぱり駄目なものは駄目なんだ・・・・。目の前に今まで楽しみにしていた風景そのものがあるのに、その先は歩けない。しばしRio Grandeに小石を投げて時間を過ごした。 さっ、そろそろ夕ご飯の時間。昨晩のレストランには行きたくない。だから、naoさんとじゃすみんさんの旅行記に書かれていたメキシコ料理店Tivo's
Placeに行ってみよう。そのつもりで今日の後半の予定をCastolon方面にしたのだから。マップを見ると、ここからレストランがあるStudy Butteまでは、Unpaved
roadとはいえ近道があることに気付いた。正規の道であるさき程来た道を戻って行くとなると、マップ上ではかなり遠回り。え〜いっ、Unpaved roadだけれど行ってしまえ!無理ならそこで引き返せば良いじゃないの! 走り始めは、ただの未舗装道路。これなら四輪駆動のこの車なら問題ない。景色も楽しめて、返ってラッキーだわ。ビデオやカメラでの撮影を、お笑い漫才のように喋りながら撮り続ける私。でもね、やっぱりダートなのね・・・・。途中からえらく厳しい道になってきた。四駆じゃなければ、とっくに引き返している。これはもう、意地というか、今更戻れないところまで来てしまったと言うか・・・。Unpaved roadをなめてかかってはいけません!とんでもない道です。お父さんが気を許した時、道状況は非常に悪くなり、車が大きなバウンドを繰り返し前部がへしゃげてしまいました(滝汗)。▲の写真は最初の頃に撮ったお気楽な風景と、ひしゃげた後に現場検証から帰って来るお父さん。この後はもっともっとすごい道を走りましたが、もう写真撮影の余裕無しです。 その後の車内は険悪で、子供達がケンカして騒げば「今はそれ所じゃない!集中出来ないから黙って居なさーーーーい!」と、もう最悪(^^;)私も内心「公園内では電波が通じないし、これで道間違っていたらアウトだな・・・。」と思っていたのですが、これを口に出したら最後だと思い、極力お父さんを刺激しないように「あ〜っ、そこ気をつけようね〜」と明るめの口調(でも、多分かなり不自然だったと思う)。全く目印が無いままに長く続くダートは、本当に不安。こういうスリリングな気分を味わい人にはお勧めです(おーいっ)。急がば回れという言葉を、この夫婦に教えてあげたいくらいです。 結局、正規のルートで迂回するのと同じだけの時間をかけて、公園西側のエントランスを出たところにあるStudy Butteにたどり着きました。目的のレストランがなかなか見つけられなくて、「つぶれちゃった?」と焦りましたが、ぐるぐる回ってようやく発見!こんなところにあったとは・・・はぁ、これで見つけられなかったら笑えないところだった。ここはお父さんが絶賛するほど、本当に美味しいメキシコ料理でした。未だかつて、あんなに美味しいサルサは食べたことがないくらい。 遠くの雷鳴を聞きながら、暗闇をコテージまで走る。そして、相変わらず日付が変わるまでUNOに付き合わされる親でした。ねっ寝かせて頂戴・・・。 |